Cylinder Pot - Apoptosis M
¥7,700
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【Product】
Cylinder Pot - Apoptosis M
うーたん・うしろさんの作品は、1つ1つに個性があり、手に取る角度によって表情が異なります。またテクスチャーや釉薬に力強さがある為、コーデックスやサボテンを植え付けした際には、より植物の個体が力強く感じられるかと思います。
また植木鉢として使用するだけではなく、作品単体を空間に置いても存在感があり、ディスプレイとして使用いただくこともできるのではないでしょうか。
〈以下、うーたん・うしろ作品解説〉
Cylinder Pot - Apoptosis
タイトルのCylinderはシリンダー、円筒という意味です。そのまま鉢の形状を指します。こちらの作品は鉄粉を多く含んだ原土(山で掘った、精製していない土)を主に使用し、その上から白い化粧土を掛けています。この状態で焚き方を工夫すると粘土中の鉄粉が溶け、外側に噴き出し、黒い点が滲むような表情になります。
普段使っている他の原土の場合、鉄粉だけでなく小さな石が膨張し、外側に小さく膨れ上がったり、金属分の色味に多様性があります。いずれにせよ、粘土の様々な成分が、化粧土や釉薬といった外側の層を突き破る様子は大変面白く、そのような潜在力を持った原土と、それを最大限引き出す様な焼き方に魅力を感じています。
Apoptosisは、私が継続して取り組んでいる技法に付けている名前です。焼成中に窯内で釉薬が一度剥がれ落ちることを前程に釉薬を掛け、その剥がれて捲れ上がった釉薬が、更なる高温や長時間の焼成によって土と反応を起こし、器体に馴染むというプロセスを踏んでいます。ネクローシスが『偶発的な/事故的細胞死』なのに対し、アポトーシスは『プログラム細胞死/制御された細胞死』と定義されています。失敗と言われる釉薬の剥離やヒビ、剥がれ落ちを、技法として作為的に窯の中で引き起こし、アポトーシス後の細胞間の調和や静けさのような情緒を剥離後の作品にも生じさせたいと考えています。
【size】
W:14cm×H:12cm
【陶芸家】
うーたん・うしろ
1990年生。
レスキュー隊員として消防署に勤務する中、陶芸に出会い作陶を始める。
山で掘った土や石を使い、薪をくべて器を焼く。何かが燃える時の光や、溶けて崩れる様子に注目しつつ、「踊る身体」と「作られるもの」の交点から、活動を展開。
【注意点】
・一点一点陶芸家自ら、手作業でデザインを施している為、全く同じテクスチャーは存在しません。
・また記載サイズはおおよそになりますので、ご了承ください。
・窯入れのタイミングや諸々の事象により肌質・色味・濃淡にムラが出ることが御座いますが、ご了承ください。
・表面の細かな傷・ピンホール・釉薬のムラ・付着物がある場合がございますので、ご了承ください。